はじめに
こんにちは、くりりんです。
『基本情報技術者試験』はIT・デジタルに関する仕事を始めた方にとっては、取得したい資格の一つだと思います。
しかし、受験しようと思っても、以下のような悩みを持っている方もいらっしゃると思います。
- 基本情報技術者試験を受けようと思っているけど、どこから手をつければ良いか分からない:…
- ITの実務経験が全くないので、独学の勉強で合格できるか不安…
『基本情報技術者試験』は「ITエンジニアが理解すべき知識を体系的に学べる資格」と紹介されていることもあり、非エンジニアの方やIT業界未経験の人が受験を志すにあたっては、一定の心理的ハードルがあるケースがあります。
私も受験するまでは不安もあったのですが、効率的に学習することで、IT業界未経験ながら、2か月弱の独学学習で、基本情報技術者試験に合格することが出来ました。
(学習開始:2023年7月4日→試験日:2023年8月19日(46日間)、総学習時間100~150時間程度)
そこで、この記事では、IT業界未経験の方や非エンジニアの方が基本情報技術者試験を受験するにあたって、私が実践した勉強方法を公開します!
本記事は、あくまで私の経験に基づいた情報であり、全ての人に当てはまるものではありませんが、基本情報技術者試験を目指す方のヒントになればと思い執筆しましたので、もし良ければ最後までご覧ください。
💡この記事は、こんな方にオススメです!
- IT業界未経験や非エンジニアであるが、基本情報技術者試験の受験を考えている方
- 基本情報技術者試験に興味はあるけど、どのように勉強するか分からない方
基本情報技術者試験の勉強法紹介の前に…
IT未経験から基本情報技術者試験を目指したきっかけ
改めまして、くりりんです。
私は普段食品会社で働いており、基本情報技術者試験の受験時点では、IT業界・ITに関わる仕事は未経験でした。
(現在は社内公募でDX推進の部署に異動しており、ITに関わる仕事をしています。詳細はこちら)
当時の私のIT知識・スキルは、以下のような感じでした。
- 最低限のITスキルは保持
(保有資格の『中小企業診断士』の科目の一つに「経営情報システム」があったので、ITの知識は多少ありました(おそらくITパスポートレベル位だと思われます)) - プログラミング初級者
(PythonやVBAといったプログラミングは趣味レベルで齧っていました)
言うなれば、「ITやデジタルは嫌いじゃないけど、得意でもない…」、当時の私は、そんなレベルの人間でした。
そんな私がなぜ基本情報技術者試験を目指したかというと、公募先の上司の一言がきっかけでした。

うちで仕事するならば、基本情報技術者試験レベルの知識は必要だよ…

はい、頑張ります…(心の声:や、ヤバイ…)
そのようなことを急に言われて面喰いましたが、これも良い機会だと思い、基本情報技術者試験の受験を志しました。
そして、「どうせITの世界に足を突っ込むならば、応用情報技術者まで目指そう」と思い、応用情報技術者試験(AP)まで見据えて勉強を始めました。
(応用情報技術者試験については、また別の記事で紹介します…!)
基本情報技術者試験(FE)とは
基本情報技術者試験(FE)は、IT業界で働くために必要な基礎的な知識と技能を証明する国家資格
本記事を読んでくださっている皆様方の中には「そもそも基本情報技術者試験って、どんな資格か分からない」という方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明します。
『基本情報技術者試験』は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、「レベル2」に相当する資格です。

『IT業界で働くために必要な基礎的な知識と技能を証明する国家資格』と呼ばれることもありますね!
IPAのページでは、『基本情報技術者試験』の対象者像として、『ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者』と定義されていますが、受験資格は必要なく、誰でも受験をすることが出来ます。
また、「CBT方式により随時実施されている」というのも特徴の一つです。
情報技術者試験の中には年に数回しか受験できない資格も存在します。しかし、基本情報技術者試験は年間を通じて受験することができます。
(2023年からCBTで受験できるようになりました)
こうした背景から、令和5年度では年間5万人強の方が取得している人気の資格となっています。
基本情報技術者試験(FE)は、科目Aと科目Bという2つの科目に分かれる
続いて、試験の構成に関して、ご説明します。
『基本情報技術者試験(FE)』は大きく、科目Aと科目Bという2つの科目に分かれます。

以前は午前試験/午後試験という分け方でしたが、2023年4月の試験制度変更に伴い、科目A/科目Bという分け方に変更になっています!
それぞれの科目の比較は、以下の通りです。
| 試験時間 | 出題形式 | 出題数 | 出題内容 | 合格基準点 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 科目A | 90分 | 多肢選択式(四肢択一) | 60問 | ITに関する知識の網羅的な範囲から出題される | 1,000点満点中600点以上 |
| 科目B | 100分 | 多肢選択式(四肢択一) | 20問 | 「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」の2つの分野を中心に出題される | 1,000点満点中600点以上 |
『基本情報技術者試験』では、科目A・科目Bを共に600点以上取らなくては合格にならないので、科目A・科目Bの双方をバランスよく学習する必要があります。
基本情報技術者試験の勉強法
勉強方法の基本は、アウトプット
先ずは、科目に関わらず、私が実践してきた学習法は、「アウトプット学習法」です。
このアウトプット学習法は、インプットに時間を掛けず、いきなり問題を解いてしまうという方法です。
『えっ!インプット無しで解けるわけ無いじゃん…!』と思われるかもしれませんが、解けなくて全く問題ありません!
むしろ、問題演習を通じて知識を付けていくという学習方法になります。
私の場合、アウトプット学習法は、以下のステップで行いました。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP① | 問題集(過去問等)を1問ずつ解く |
| STEP② | 正解/不正解に関わらず、「どの選択肢が正解か?」「正解の選択肢がなぜ正解かを見る」、(余裕があれば)「不正解の選択肢がなぜ不正解かを見る」 |
| STEP③ | 理解が不十分な場合には、問題の解説、参考書などを見てまとめる |
| STEP④ | 過去問を3周程度繰り返す。 |
| STEP⑤ | まとめたものは、隙間時間に見返す |
基本情報技術者試験では、過去問と同じ問題や類似問題が繰返し出題されることがありますので、「先ずは問題を解く → 理解が不十分の内容をインプットする → 再度問題を解く」ということを心掛け、効率的に学習することをオススメします!
科目A:過去問道場をひたすら解きまくる
続いて、科目毎の勉強方法を解説します。
科目Aは「過去問道場をひたすら解きまくる」ということを繰り返しました。
『過去問道場』とは、基本情報技術者試験の過去問題を出題してくれる解説付きのWEB問題集です。
基本情報技術者過去問道場
この過去問道場の問題を毎日コツコツ学習しました。
そして、分からない語句については、参考書「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」やWEBサイトで調べ、ノートにまとめていました。
(当時は以下のようにノートにまとめていましたが、後にマインドマップでまとめるようになりました)

(あくまで私の例です)
勉強時間としては、「毎日1~1.5時間程度を科目Aに当て、隙間時間(通勤時間等)にはまとめたノートを見返す」ということをしていました。

ノートを見返す際には、単純に読み返すだけでなく、用語の説明を隠した状態で、内容を思い出せるかということを意識していました!
■使用教材
| 使用教材 | 種類 | 用途 |
|---|---|---|
| 基本情報技術者試験 過去問道場 | WEBサイト | 学習の中心。過去問を徹底的に解き、理解を深めた。 |
| キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 | 書籍 | 参考書としての位置づけ。分からないた単語があった際に調べた。 |
科目B:「アルゴリズムとプログラミング」を中心に勉強する
科目Bは「アルゴリズムとプログラミング」・「情報セキュリティ」の2つの分野がありますが、「アルゴリズムとプログラミング」を重点的に勉強しました!
その理由は、「アルゴリズムとプログラミング」の方が出題量が多いためです。
「アルゴリズムとプログラミング」は8割、「情報セキュリティ」は2割出題されます。
極論、「アルゴリズムとプログラミング」が満点であれば、情報セキュリティの問題を全て間違えたとしても合格できることになります。
もちろん両方の分野を勉強することが望ましいのですが、限られた時間の中で学習を進める必要があったので、「アルゴリズムとプログラミング」を重点的に学習することが合格への近道になると考えました。
(直近の出題傾向については、ご自身で最新の情報を調べてください…!)
「アルゴリズムとプログラミング」:『アルゴリズム×疑似言語トレーニングブック』を繰り返し解き、基礎を固める
まず、「アルゴリズムとプログラミング」の学習方法についてです。
私は、「アルゴリズム×疑似言語 トレーニングブック」(技術評論社)を繰り返し解いて、基礎力を強化しました。
この本は、「アルゴリズムとは何か?」という基礎的な説明から、問題演習まで網羅されているので、とてもオススメの本になります。
私は、冒頭の基礎的な部分は簡単に済ませ、問題を解く(アウトプット) → 間違えた場合、解説を読んで考え方や解き方をインプットする → 再度、問題を解く(アウトプット)を繰り返し、理解を深めました。そして、ある程度知識が付いた後は、別の問題集に取り組み、実践力を身に付けました。
(科目Bついても、毎日1.5~2時間程度は勉強していました)
プログラミングを少しでも触れたことがある方は、いきなり「アルゴリズム×疑似言語 トレーニングブック」の例題にチャレンジしても問題ないと思います。
一方、プログラミングに全く触れたことのない人は、「プログラミングやアルゴリズムとは何か?」を理解するために、冒頭の説明部分を一読した方が良いと思いますが、あまり時間を掛け過ぎず、アウトプットする方が理解が深まると思います。
基本的には、この本をやり込めば、アルゴリズムの基礎は身に着けられると思うのですが、もし時間がある方は、VBAやPython等のプログラミングを実践してみることもオススメです。
基本情報技術者試験では特定のプログラミング言語ではなく、疑似言語を使った問題が出題されます。
ただ、基本的な考え方はどの言語も似ているので、もし時間がある方はプログラミングに触れてみて(実際に手を動かしてみて)、挙動を目で見て確認するのも良い勉強になると思います。
■使用教材
| 使用教材 | 種類 | 用途 |
|---|---|---|
| アルゴリズム×疑似言語 トレーニングブック | 書籍 | 学習の中心(メイン教材)。基本例題・応用例題・サンプル問題を繰り返し解き、理解を深めた。 |
| かんたん合格 基本情報技術者予想問題集 令和5年度 | 書籍 | サブ教材として使用。実践力を身に付けるために問題演習を実施した。 |
| 令和05年【下期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 | 書籍 | サブ教材として使用。実践力を身に付けるために問題演習を実施した。 |
「情報セキュリティ」:問題演習を通じて、情報セキュリティの考え方・用語の理解を深める
続いて、「情報セキュリティ」についての学習方法です。
情報セキュリティに関しても、「問題を解く → 分からない単語を調べる → 問題を再度解く」というアウトプット学習法を行いました。
情報セキュリティについては、覚えるべき範囲が広いので、「インプットに時間を掛けず、問題を解きながら、間違えた問題や知らなかった用語を覚えていく」というスタンスで知識を習得しました。
(この点は、科目Aと学習方法は一緒ですね)
先程も記載した通り、基本情報技術者試験においては、情報セキュリティの分野は出題数が少ないので、学習に時間を掛け過ぎないことが大事だと思います。
■使用教材
| 使用教材 | 種類 | 用途 |
|---|---|---|
| かんたん合格 基本情報技術者予想問題集 令和5年度 | 書籍 | メイン教材として使用。 |
| 令和05年【下期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 | 書籍 | メイン教材として使用。 |
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
基本情報技術者試験は、しっかり対策すれば、IT未経験や非エンジニアの方でも合格できる資格だと思います。
今回は、私が基本情報技術者試験に合格した時の経験を記事にしましたが、あくまで一例ですので、色々な方のブログや体験談を見て、ご自身に合った勉強法を探していただければと思います。
今回の内容が、基本情報技術者試験の合格を目指されている方の一助となれば幸いです。
これから受験される方の成功を心よりお祈りしています。


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