はじめに
- 統計調査士の勉強って、具体的に何をしたら良いの?
- 統計調査士の試験を受験しようと思っているが、合格できるか不安…
- 仕事や家事で忙しいので、効率的に統計調査士の学習がしたい!
『統計調査士』は統計調査のスキルを証明する検定試験として注目度が高まっています。しかし、いざ統計調査士の試験を受けようと思っても、周りに受験をしている人も少なく、具体的に何をすれば良いか分からない方も多くいます。
また、多くのビジネスパーソンにとっては限られた時間の中で、「試験に合格できるのか?」と不安に思うケースもあります。
そこで、この記事では、統計調査士を受けようと思っている方に、短期間で合格するための勉強方法をご紹介します。
この記事を読めば、『統計調査士』の受験に当たって、効率的な学習方法を学ぶことができるようになりますので、学習に当たって無駄な時間を使うことが避けられます。

統計調査士試験に関して、独学・2週間の学習で『最優秀成績賞』を受賞して合格した私の勉強方法をご紹介します!
統計調査士とは…

統計調査士は、公的統計に関する理解・利用する能力を問う検定試験
「統計調査士」は「統計検定」の中の一つの種別として実施されている試験で、正式名称は「統計検定 統計調査士」と言います。
統計検定の公式HPによれば、以下のように記述されています。
統計調査士検定は、公的統計に関して、基本的な内容を正確に理解し、適切に利用する能力を評価する検定試験です。
統計調査士に合格することは、統計の役割、統計法規、公的統計が作成される仕組み等に加えて、主要な公的統計データの利活用方法に関する正確な理解を証するものです。
公式統計とは、国の行政機関などが作成する統計です。有名なところで言えば、人口動態統計、国勢統計(国勢調査)、国民経済計算等があります。
「統計調査士検定試験」に合格できれば、公式統計の基礎理解やデータの利活用の能力があることの証明になりますので、以下のような職業の方にオススメの試験になります。
- マーケティングや商品開発等の業務に従事しており、市場規模や消費者動向を分析する機会がある方
- 経営戦略を策定する業務に従事しており、公式統計を用いたマクロ分析を行う機会がある方
- 経営コンサルタントとして、 企業の経営課題解決のために、業界動向や顧客データを分析している方
- 研究者として、公的統計データを用いる方
受験資格:特に設けられてないので、誰でも受験可能
統計調査士試験に受験資格はありませんので、誰でも受験をすることが可能です。
また、受験方式がCBTになりますので、お近くの受験会場(テストセンター)で気軽に受験をすることができます。
基本的には、上記の通り、気軽に・誰でも受験することが出来ますが、『専門統計調査士』の認定を目指されている方は、少し注意が必要です。
『専門統計調査士』に認定されるためには、『統計調査士試験』・『専門統計調査士試験』の両方に合格する必要があります。一方の試験に合格された方は、もう一方の試験に5年以内に合格する必要があるので、ご注意ください…!
(専門統計調査士については、こちらの記事でご紹介していますので、良ければご覧ください!)
試験内容:公式統計の理解&活用力の習得+統計検定3級程度の基礎知識
試験内容としては、大きく3つに分かれます。
(詳細は、公式HP記載の『統計調査士 出題範囲表』をご覧ください。※2024年4月に更新されています!)
- 『統計の基本』(統計の意義と役割/統計法規)
- 『統計調査の実際』(統計調査の基本的知識/統計調査員の役割・業務)
- 『公的統計の見方と利用』(統計の見方/統計データの利活用)
上記に加えて、総計検定3級合格程度の基礎知識が求められます。(統計検定3級の出題範囲については、『統計検定3級出題範囲表』をご参考ください)
合格率:合格率は6割強。但し、年々低下傾向。
『統計調査士』の合格率は、統計検定の公式HPにて公開されています。
(一部を抜粋して、記載します)
| 統計検定2級 | 統計検定3級 | 統計調査士 | 専門統計調査士 | |
|---|---|---|---|---|
| 2019年 | 52.8% | 72.6% | 82.5% | ー |
| 2020年 | 50.2% | 64.5% | 75.8% | 62.5% |
| 2021年 | 48.0% | 61.9% | 67.6% | 77.2% |
| 2022年 | 49.9% | 57.1% | 67.1% | 72.0% |
| 2023年 | 49.1% | 53.9% | 64.4% | 71.7% |
上記の表のとおり、合格率は60%を超えているような試験になります。
しかし、年々合格率が低下傾向にあるので、油断せず、しっかり対策をする必要があります。
統計調査士のオススメの勉強法

『統計調査士』のオススメの勉強方法をご紹介します。
それは、『過去問を完璧に理解できるようになるまで、ひたすら解く』ということです。
『統計調査士』には日本統計学会が公式認定している問題集が発売されています。
この問題集は、実際の統計調査士試験・専門統計調査士試験で出題された過去問集です。また、解説が丁寧に記載されているので、この解説をテキスト代わりにして学習しました。

「統計の基礎知識が全く無くて不安」という方は、公式テキストがあるので、そちらを参考書代わりに使っても良いと思います。
(公式テキストや公式問題集については、こちらをご覧ください)
「問題集をいきなり解いても、全然出来ないんじゃないの?」「教科書的なものを一読してインプットをした方が良いのでは?」という声が聞こえてきそうですが、私は問題集から解くことをオススメします。
この理由は、大きく2点あります。
理由①:アウトプットの方がインプットよりも学習効率が高い
勉強をする上では、「アウトプットの方がインプットよりも学習効率が高い」とされています。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ教授の実験では、『勉強におけるインプットとアウトプットの黄金比は、3対7』という研究結果も報告されています。
(参照元:樺沢紫苑様の公式ブログ)
読者の方の中にも、「読書をしたけど、あまり内容を覚えていない」という方も多いのはないでしょうか?資格試験に関わらず、勉強全般に言えることですが、学習効率を高めるにはアウトプット中心が鉄則です。
(効率的な勉強方法に関しては、別記事でもご紹介できればと思います!)
理由②:統計調査士の問題は、過去問に近い問題が出題される
統計調査士試験は、過去問に近い問題が出題されます。
公式問題集を何冊か繰返し演習していると、「あれ?この問題どこかで見たような気がする…」ということもあります。
つまり、過去問に近い類題が出題される可能性があるということです。
過去問は答えを覚える位、徹底的にやり切りましょう!
過去問を完璧に理解するまで最低3回は繰り返す
では、実際の勉強方法をご紹介します。
闇雲に過去問を解くのではなく、以下のステップで、過去問を解くことをオススメします。
- 問題を1問ずつ解く(※「全問解いた後、答え合わせをする」という形式で解かない)
- 仮説を立てて選択肢を選ぶ。
- 解答・解説を見る。
- 正答していた場合には、「その選択肢はなぜ正解なのか?」(仮説通りだったか?)他の選択肢はなぜ違うのか?を考える。間違った場合には、「なぜ間違ったのか?」を考える。
- 理解が不十分の箇所をインプットする。
- 次の問題に進む。(1~5を繰り返す)
- 最低3回は、問題集を繰り返す。
上記の中で、特に重要なステップは、ステップ4とステップ7ですので、詳しくご紹介します。
過去問演習は、『考察』がカギ(ステップ4)
特に大事なのは、ステップ4の考察のステップです。
正答していた場合には、「その選択肢はなぜ正解なのか?」(仮説通りだったか?)、他の選択肢はなぜ違うのか?を考えて、間違った場合には、「なぜ間違ったのか?」を考えるようにしましょう。
「過去問を解きましょう!」というと、多くの方が問題を解くことにフォーカスをされますが、大事なのは、考察です。
問題の回答が合っているか・誤っているかは、さほど重要ではありません。
どこまで理解できていて、どこからが理解できていないかを明確にした上で理解が不十分な部分だけをインプットしていけば効率良く勉強ができます。
問題&解答を覚えるくらい繰り返す(ステップ7)
ステップ7の「最低3回は、問題集を繰り返す。」というステップも重要です。
「過去問は答えを覚えてしまうので、2周目はしない」という方もいますが、答えを覚えるくらい繰り返しましょう。
前述した通り、「統計調査士」は類題も出題されますので、覚えるくらい過去問をやり込むことは非常に大事なことです。
(但し、答えだけ覚えても意味が無いので、1問ずつ、丁寧に理解するようにしてください…!)
また、1つの公式問題集を3周解いた後は、一つ前の公式問題集も同様に解くことで、更に理解は深まります。

公式問題集の最新版は2017~2019年ですが、Amazonやネットオークション、古本屋等には、それ以前の問題集も置いてありますので、ぜひチャレンジしてみましょう!
(私は、2013~2015年、2015年~2017年、2017~2019年の3冊を終わらせました!)
おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、「統計調査士試験」の効率的な学習方法に関してご紹介しました。
統計の基礎知識によって勉強時間・勉強期間は変動すると思いますが、「公式問題集を徹底的に解き、足りない部分だけをインプットする」という方法で効率的に学習を進めることが可能です。
今回の内容が「統計調査士」の合格を目指す方の参考になっていただければ幸いです。
これから受験される方の成功をお祈りしています。


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